忍者ブログ

UML(統一モデリング言語)

統一モデリング言語であるUMLについて

オブジェクト指向

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

オブジェクト指向

UMLは、主にオブジェクト指向分析や設計のためのツールといえます。
では、オブジェクト指向とは、どういうものなのでしょう?

プログラミング技法

オブジェクト指向は、ソフトウェア工学の一つの理論で、ソフトウェア設計とプログラム記述において用いられる考え方です。
それまでのソフトウェアの設計や製作における考え方は、手続き型プログラミングまたは構造化プログラミングとよばれるもので、情報資源(データ)と処理手順(コード/メソッド)は別なものととらえて設計を行なっていました。データはコード/メソッドにより変化していくものと考え、いかにしてメソッドを組み立てるか、という視点でプログラミングが行なわれていました。
あるデータが複数のメソッドからの影響を受ける、という仕組みの場合、そのデータに対する変更が必要となると、いくつものメソッドを改変しなければなりません。その際、改変すべきメソッドが多く存在すると、メソッドの改変でミスやモレが発生してしまう可能性が高くなります。
そこで、データとメソッドを一体化してしまえば、データに変更が必要となった時、そのデータに属しているメソッドだけを改変すればよいということになります。
このような考え方が、オブジェクト指向のベースです。

カプセル化

オブジェクト指向では、システム化したい実体をオブジェクトと呼び、その実体が外部からの指示(メッセージ)により、どのように遷移すべきかを設計し、プログラムとして実装し、その集合体としてシステムが実現すると考えます。そこで、互いに関連するデータの集まりとそのデータ群に対する操作を一つの単位としてまとめたものを、情報のカプセル化と呼びます。カプセル化は、外部に公開された手続き(メソッド)によって、機能(操作結果)を影響する、という考えです。つまり、外部からメッセージを与えると、そのメッセージによりメソッドが動作し、結果を返すという形で、メソッドの内部構造は秘匿(ブラックボックス化)されます。カプセル化されたデータ群は、情報隠蔽された状態となっており、その値を取得するためには「データ参照」というメソッドを要求することで入手する、というスタイルです。

カプセル化により、その内部の仕様(設計)変更が外部に影響を与えないということと、データや実装(設計)内容が秘匿化されることで外部から破壊されることを防ぐことができるということになり、これがオブジェクト指向によるシステム化のメリットといえます。
 
記事のトップへ戻る

PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

プロフィール

HN:
af0
性別:
非公開

カテゴリー

最新記事